この記事を読んでわかること
- ベビーシッター割引券利用基本ルール
- ベビーシッター割引券NG利用方法
- ベビーシッター割引券はワーママの味方
- ベビーシッター割引券の課題
知っておきたい!「ベビーシッター割引券」基本ルール
【基本ルール1】親が仕事で育児ができない場合に限って使える
「ベビーシッター割引券」は、父親母親いずれの保護者も仕事で子どもの面倒が見られないときに利用できます(シングルの場合は保護者1人)。
そのため親が休日(産休・育休も含む)の場合には、使えません。
【基本ルール2】「自宅での保育」及び「保育施設への送迎」のみが対象
「ベビーシッター割引券」を利用する際は、仕事を理由に育児ができないことが前提のため、シッティング内容が限定されています。
対象になるのは「自宅での保育」と「保育施設への送迎」のみです。
習い事への送迎や、自宅外での保育は対象外となりますのでご注意ください。
【基本ルール3】親が厚生年金を納付する企業の従業員で、小学3年生までの子が対象
「ベビーシッター割引券」の対象者は、企業の従業員(経営者・役員も含む)です。勤務先から支給されたコードを使って、割引を受ける仕組みです。
また利用できる子どもの年齢は、小学3年生までです(障害などにより介護・お世話が必要な場合は小学6年生まで可)。
【基本ルール4】利用は子ども1人につき1日2枚まで。1家庭で月24枚まで
「ベビーシッター割引券」は、1枚2200円分の割引券です。子ども1人につき1日2枚まで、金額にすると4400円まで利用できます。
また、1家庭で利用できるのは月24枚(52800円分)、年280枚までです。
使えるのはこんな時!特に多い活用シーン5
利用に一定の条件がある「ベビーシッター割引券」ですが、具体的にはどのような活用が多いのでしょうか?5つのシーンを紹介します。
保育園と自宅の間の送迎
残業などで保育園のお迎えに間に合わない時、ベビーシッターにお迎えに行ってもらい、親が帰宅するまで自宅で保育を行うのが、最も多い利用パターンです。
毎週決まった曜日に依頼しておけば、その日は残業を引き受けられるなど、フレキシブルな働き方ができます。
この利用方法だと、ファミサポさんでもいけそう
休日出勤
保育園は日曜祝日が休園の場合が多いですが、保育園の休園日に仕事があることもあります。
そんなとき「ベビーシッター割引券」を使ってベビーシッターを依頼することができます。
休日でも対応してくれるなんてすごいです
病児保育・病後児保育
親が仕事に行かなければならないときに病児保育・病後児保育が可能なシッターに依頼する際「ベビーシッター割引券」を利用できます。
病児保育は助かるね!
リモートワーク
リモートワークでも子どもがそばにいると、オンライン会議ができなかったり、業務に支障が出てしまいます。
割引券の補助対象のベビーシッターに依頼して、別の部屋で保育をしてもらえば、安心して仕事ができます。
休校・休園時
感染症の流行などで突然休園や休校になった場合、親が仕事を休めないときも「企業型ベビーシッター割引券」は使えます。
学級閉鎖で割引券が足りなくなって困った人がたくさんいたみたい
こんな使い方はNG!返却対象になるパターンとは?
【NG例1】利用料金が割引券よりも少なかった
「ベビーシッター割引券」は、1枚2200円。1回の利用で2枚まで使えます。
「基本料金+保育に関連するオプション料金+手数料」が補助対象金額となり、シッターの交通費は対象外です。
補助対象金額が4,000円の場合は、利用できる券は1枚になり、残りの1,800円は自己負担となります。
このような事例で間違って2枚で申請してしまい、1枚が返却対象になってしまうのが最も多いパターンです。
もったいない!これは要注意
【NG例2】サポート中に催し物に連れて行ってもらった
「ベビーシッター割引券」は、「自宅での保育」及び「保育施設への送迎」が前提のため、サポート中に子どもを催し物などを見に外へ連れて行ってもらうと、割引対象外になります。
例えば、「家の近くでイベントがあるので、保育中に見せに行ってください」はNGです。
【NG例3】サポート中のほとんどを外遊びに費やした
保育サポート中、子どもの気分転換のために近所の公園へ外遊びや散歩で立ち寄る程度は問題ありませんが、それ自体が目的となる長時間の外出は対象外になります。
例えば「長い滑り台がある公園に午前中からお弁当を持って行って、丸一日ピクニックをしてきてください」といった依頼で割引券を利用すると、返却対象になります。
外遊びやお散歩程度ならいいんだよね
【NG例4】習い事の送迎を頼んだ
子どもの年齢が上がってくると、保育園の後に習い事をさせたいと思うかもしれません。
例えば「保育園からピアノ教室に連れて行って、終わったら自宅に連れて帰ってください」といった依頼がNGです。
あくまでも割引券での利用方法だからこれはやっちゃダメ
【NG例5】サポートの間に家事をしてもらった
保育中の家事は子どもの安全が疎かになるため、例えばシッターさんが家にいるからといって、保育中に「朝食で使ったお皿を洗っておいてほしい」「暗くなる前に洗濯物を入れてほしい」「子どもの睡眠中に洗濯物を畳んでほしい」などと頼むのはNGです。
子どもが食事をした後の食器を流し台に下げておくだけであれば、保育の範囲内として認められます。
本当に保育専門という考え方だね
【NG例6】仕事からの帰り道、駅で子どもを引き渡してもらった
「ベビーシッター割引券」は「自宅での保育」が原則なので、親への引き渡しが自宅である必要があります。
例えば「19時に駅に着くので、子どもを改札まで連れてきて引き渡してほしい」「帰宅途中に買い物をするので、スーパーで待ち合わせしたい」という場合は、対象外となります。
ベビーシッター割引券を活用して仕事と育児の両立を
「ベビーシッター割引券」は、仕事と育児を両立したい親を支援してくれる心強い制度です。
NG例を見ると「利用条件が厳しそう」と感じるかもしれませんが、「自宅での保育」と「保育施設への送迎」など利用ルールを守っていれば大丈夫です。
時短勤務をしている人の場合は、「ベビーシッター割引券」を活用して保育園のお迎えをベビーシッターに頼めば、フルタイムに復帰することも可能です。
「ベビーシッター割引券」の利用を念頭において、仕事と育児のバランスを考えてみてはいかがでしょうか?
ベビーシッター割引券利用のまとめ
上手に活用すれば「ベビーシッター割引券」の利点はたくさんあると思いますが、実はベビーシッターを利用することそのものへの不満や不安の声があるのも事実です。
ベビーシッターを利用する不安として挙げられるのが主に以下の3つです。
- 利用料金が高額になる
- シッターとの相性が合わない可能性がある
- 自宅に入るため不安がある
他にも、今回のニュースを受けてヤフコメではたくさんの方がコメントしていました。
この割引券で助かる人は確かにいるだろう。 都心で働くフルタイム夫婦とか。
働きながら2人の子供を育てました。 ベビーシッターって色々ハードル高くて一度も利用しませんでした。 これの恩恵にあずかるのってどちらかというと余裕のある夫婦では。 な〜んか違う。 熱を出しても見てくれるとか、保育園の充実してくれた方が良い。
信頼できるベビーシッター頼むと大体1時間3,000円。働いているひとが終日頼んだら9~10時間。3万円ぐらいかかります。
一時的に預かってもらうのはいいかもしれないですが、働きに出るのに、ベビーシッターさんにずっと預かってもらうのは厳しいと思うのが本音です。
やはり長時間ベビーシッターに預けるのはそれなりに費用が掛かり、現実的ではないという意見もありますね。
予約が必要だったり突発的な対応は厳しい等のデメリットと、個別保育や病児保育のメリットを、どう擦り合わせていくことができるか、各家庭の状況によって利用価値は変化します。
しかしながら、不安や不満の声を少しでも減らしていくことができれば、ベビーシッター割引券の有効活用につながっていくのも事実だといえますね。
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