アニメ大国日本において人気キャラクターの「声優交代」は大きなニュースです。
とりわけ長年担当していた声優さんからの交代となると、そのハードルは天井知らず。
今回の「ちびまる子」TARAKO さんの任期はアニメの放送開始から34年間にわたります。
2代目「ちびまる子」への重圧がちょっと心配ではありますが、どうなるのでしょう。
声優交代2代目「ちびまる子」すでに打診が?
TARAKOさんの急逝を受け、アニメ「ちびまる子ちゃん」を放送するフジテレビは対応に追われています。
同局関係者は「放送のストックはあまり多くないため、早く後任者を決める必要がある。今はその選定作業を進めている最中」と明かしているそうです。
一般的にアニメ声優のキャスティングはオーディションを経て選任する場合もあれば、制作側が声優を直接指名して起用が決まるパターンもあります。
アニメ関係者の間では、
「ちびまる子ちゃん」は国民的アニメとして定着しており、まる子の声はTARAKOさんのイメージが強いですよね。
制作関係者は「TARAKOさんの声に似た人を探すか、イメージを一新した声優を起用するか、今まさにその検討をしている最中」としています。
声の似た人を探す
ちびまる子ちゃん声優の後任検討してるらしいけど
声が似てる人探すか一新するかで迷ってるらしいけど
なるべく似た人探して欲しい!!
声変わっただけで観なくなる人絶対居ると思うし、ちびまる子ちゃんの声真似してる人ってあまり居ないから難しいかも知れないけど
似てる人探して続けて欲しい!
— J (@emotional__09) March 8, 2024
まず考えられるのが、TARAKOさんと似た声の人を探すことです。
まる子といえば、正直TARAKOさんの声のイメージしか浮かびません。
ネットの声は、「似た人」に寄せる意見が多いようです。
ネット上で特に期待されているのが、こちらの犬山イヌコさんです。
声が劇似!犬山イヌコさん
アニメ「ポケモン」のニャースの声を務めていることでも知られていますが、犬山イヌコさんの主な出演作品は、個性的な役が多いです。
- ポケモン:ニャース
- みどりのマキバオー:ミドリマキバオー
- シャーマンキング:小山田まん太
- クレヨンしんちゃん:ぶりぶりざえもん
- 鬼滅の刃:嘴平伊之助
チビまる子の代役候補とみんなが言ってる犬山イヌコさん、ぜんぜんありだな。https://t.co/uuwGyvM4tk
— わかばやし (@wakabayasee) March 8, 2024
イメージを一新
もう一つの候補としては、新人声優が2代目まる子を務める可能性です。
まる子といえば、TARAKOさんの声のイメージが強く印象に残っています。
TARAKOさんの声は唯一無二で、短期間で似た声優を探すのは困難かもしれません。
その場合、新人声優がイメージを一新してまる子の後任を務める可能性も考えられます。
イメージの一新って、なかなか勇気いるよなぁ
声マネが得意な声優・はたのあいかさん
ちびまる子ちゃんはもちろんのこと、アンパンマン、クレヨンしんちゃんなどの声マネをインスタで披露してくれています。
きいてみると本当にどのキャラクターもそっくりにマネて、誰にでもなれるのではないでしょうか。
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年齢的にも若手なので、まる子の声を長く務めることができるのではないでしょうか。
2代目「ちびまる子」に種﨑敦美さん有力候補か?
種﨑敦美さんは、リメイク版「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」で主人公のダイ役を演じるなど、少年キャラから女性キャラまでこなす実力派声優として知られています。
種﨑敦美さんの主な出演作品はこちら。
- SPY×FAMILY:アーニャ・フォージャー
- 鬼灯の冷徹:芥子
- 約束のネバーランド:ムジカ
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険 (2020):ダイ
- 鬼滅の刃 遊郭編:雛鶴
幅広い声と的確な演技力を兼ね備え、「SPY×FAMILY」で見せたアーニャ・フォージャー役はまさに“幼い女の子”そのものです。
アーニャ人気の影響もあって、Yahoo!検索大賞2022では声優部門で1位を獲得し人気実力ともに申し分ありません。
もちろん、「ちびまる子」というキャラをしっかり引き継いだ上で自分のものにしてくれそうな期待感がありますよね。
その他の候補
林原めぐみ
- 名探偵コナン:灰原哀
- スシャーマンキング:恐山アンナ
- ポケットモンスター:ムサシ
- エヴァ:綾波レイ
- ハローキティ:キティ
- 天才バカボン:バカボン
マルチな声の持ち主として90年代の声優界において、レジェンドという肩書にすら収まらない唯一無二の存在です。
過去の国民的アニメキャラ声優交代はどうだった?
声優交代「4代目」ドラえもん:水田わさび
ここ十数年のアニメ史において最も世間に衝撃を与えたのが2005年『ドラえもん』(原作:藤子・F・不二雄)の声優交代でしょう。
ドラえもんの声を担当されていた大山のぶ代さんの声はあまりにも唯一無二にして、後任となる声優さんは一体誰なのか、新生ドラえもんは一体どんな声なのか日本中が固唾を飲んで見守りました。
2005年4月から現在まで4代目・ドラえもんを担当するのは、水田わさび(みずたわざび)さんにです。
インタビューでは、交代当時の家族の反対について触れています。
――ドラえもん役を受け継いだときの心境を教えてください。
水田:ドラえもん役を引き継いだときは、何にも考える余裕がありませんでした。ただ藤子・F・不二雄先生を崇拝している夫から、「お前には務まらない。やめるなら今だ」と言われたことは、一生忘れられないです。その言葉で、それだけ大きな作品のキャラクターを演じることになったんだということを実感しました。
とにかくドラちゃんは丸くてカワイイので、私はかわいく演じることを心がけています。
さて交代から17年が経過しました。今の大学生くらいまでの年代の人たちは「わさびドラ」を観て育っています。
水田さんは当初「いつクビになるんだろう?」と怯える事もあったのですが、そうした不安をはねのけ見事に平成、令和とアニメ『ドラえもん』を引っ張り続けているのです。
声優交代2代目「ルパン」:栗田寛一
栗田寛一さんは、1995年に山田康雄さんからルパン役を受け取りました。
山田康雄さんのルパンを物まねしていたタレントとして、白羽の矢が当たったという異例の抜擢でした。
しかし、国民的キャラクターを引き継ぐということは、やはり想像を絶するようなプレッシャーがあったようです。
「当初は声優の勉強もしたことがなかった」と振り返っています。
「山田さんの代わりにやり始めたころは、『モノマネベタベタでやりやがって』『台無しにしやがって』とか言われて」と批判もあったという。「確かにそうだなと思うし、僕自身、情けなかった。でもモノマネチックにしかできなかったし、着地の仕方がわからなかった。いまでも最初のころの作品を録り直させてくれないかなあと思う」
「ルパンは山田さんが作ったものですから。さらに言うとルパンの8割くらいは、山田さんのそのままの姿なんだと思うんです。山田さんが酒を飲んで『ふ〜ざけんじゃね〜』と言っていたあの軽やかな感じが、ルパンの元になっているんだと思います。だからそれをなくすことはできないし、絶対に残しておきたい。
人気キャラ声優交代で生まれる違和感
声優交代で世間が感じる違和感は、ある意味仕方ないものだと言えます。
特に、幼少期に誰の声のキャラを見て過ごしたかによって、違和感がある声が変わってきます。
そもそも、マンガからのアニメ化の時点で、声優が誰になるかというのは非常に関心が高いものです。
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