ヘアドネーションって知ってますか?
自分の髪を、医療用のかつらにするために提供する社会貢献の一つです。
がん治療などで、髪の毛が抜け落ちてしまった患者さんにもおしゃれを楽しんでほしいという目的にも、主にこのヘアドネーションが利用されています。
今回ヘアドネーションで話題になった、人生初のヘアカットをした16歳の女子高生と、過去にヘアドネーションをした男子中学生についても調べてみました。
そして最後に、ヘアドネーションは基本的に寄付ではありますが、お金がもらえる方法も紹介します。
この記事でわかること
- ヘアドネーションは年齢性別関係なくできる
- ヘアドネーションは意外と難しい
- ヘアドネーションは髪を売ることもできる
ヘアドネーションする男子中学生のカット動画
年齢も性別も制限のないヘアドネーションですが、多くが女性中心に行われているようです。
しかし、調べたところ過去に男子中学生も挑戦していました。
性別に関係なく、自分の髪が誰かの役に立つという意識と行動が、ヘアドネーションを通してあらわされていますね。
そして、10代という若い世代にもしっかりと浸透しているのがわかりました。
ヘアドネーションで初めて髪を切った女子高校生
今回、ヘアドネーションでニュースになっているのは、岡山県倉敷市の女子高校生、平田心絆(ひらた・ここな)さん。
生まれて初めて髪を切ってヘアドネーションした16歳として話題となっています。
生まれてから一度もカットせず伸ばし続けた髪の長さは、130cmほどだということで、ヘアドネーションのため髪を切る決心をしました。
お尻の下まである髪を今回、切ったんだよね
ここまできれいに伸ばすのは大変だっただろうね
ヘアドネーションをしようと思ったきっかけは?
ヘアドネーションをしようと思ったきっかけについて、平田さんはこのように話しています。
「ヘアドネーションというものを見つけて、自分もずっと髪を伸ばしてきたから誰かの役に立つために髪を切る」
ヘアドネーションが、誰かの役に立つことを知っていたんですね。
病気などの様々な理由で髪の毛を失った子供に医療用のウイッグを無償で提供するヘアドネーション。心絆さんは小学6年生のころ、新聞の記事でヘアドネーションを知り、自分も人の役に立つため挑戦したいと思いました。
小学6年生の時に、ヘアドネーションのことを知ったようです。
平田さんが「ヘアドネーション」の活動を知ったのは、臓器提供に関心を持ったことがきっかけです。髪を失って悩んでいる人がいることを知り、自分の髪を役立ててもらいたいと思ったそうです。
平田さんは自分と同じ年頃の人に使ってもらい、おしゃれを楽しんでほしいと話しています。
初めてのカットはどうだった?
「楽しみな気持ちと、16年間切っていないから、ちょっと悲しいなという気持ちがあります」
「初めて切ったのもあって、はさみを入れた時はなんか『うわぁ』ってなったんですけど、頭が軽くなったのもあるし、なんかこれからこの髪の毛で誰かが笑顔になってもらったらいいなって思います」
「自分がアイドルとか好きなものを見ていて、すごく楽しんだり癒やされたり頑張ろうと思えるからヘアドネーションをすることで誰かが勇気づけられたり頑張ろうと思える気持ちになるから自分はヘアドネーションがしたい」
年齢制限
髪の毛は、年齢を経るにつれて質が劣化していきます。
「31歳以上の髪の毛は不可」など、買い取りできる年齢に制限を設けている業者もありますが、未成年でも買い取り依頼はできますが、その場合は親権者の同意が必要です。
平田さんのお母さんは、次のように話して同意しています。
「本当は親としてはもう少し伸ばしてほしい気持ちがあったが、本人がどうしても(ヘアドネーションのために)切りたいという意思を表明してきたので本人の意思を尊重してあげようかなと思った」
ヘアドネーションはどうやるの?
基本的には誰でもできますが、実はかなり決まりごとがあり実際にヘアドネーションできるようになるには大変かもしれません。
ヘアドネーションに賛同している美容室では、このような動画でヘアドネーションについて解説しています。
ヘアドネーションとは基本的には「寄付」という形ですので、髪を売ってお金をもらう行為ではありません。
ヘアドネーションは本来の目的とは
このように、主な目的は医療用のウィッグとして寄付されることが目的として挙げられているヘアドネーションですが、本来の発案と目的はちょっと違ったようです。
ヘアドネーションは美容師の方が発案されたものだったと記憶しているが、彼の考えでは「髪があってもなくても、むしろなくても幸せでいられるような世の中になってほしい、世の大半の思い込みである(髪がないと不幸、かっこわるい)という意識が変わってほしい」という感じだったと思う。
確かに無意識でも髪のあるなしで人を判断しちゃうことってありそう
そうそう、男子は長い髪の女の子が好きとかそういう考えもね
髪を売るには
最後に、ヘアドネーションは寄付が基本ですが、中には髪を買い取ってくれる業者もあり、その方法を少し紹介しておきます。
専門業者
人の髪の毛を専門に扱っている専門業者に依頼して買い取ってもらう方法があります。人の髪の毛は、ウィッグや美容師が練習するためのマネキン、人形などに活用できるため、高いニーズがあります。
「人毛/買取」「髪の毛/買取」といったキーワードで検索すると、業者を見つけられます。
業者への依頼は、安心して売れる、遠方でも郵送で買い取ってもらえるといった点がメリットでしょう。
業者ごとに買い取れる髪の毛についての規定や条件が異なるため、すべての髪の毛が売れるわけではありません。
髪の毛買取サイト
髪の毛は専門の買取サイトで売ることができます。
ここではいくつかの髪の毛買取サイトを紹介します。
tamtam
tamtamは、山口県に店舗を構える髪の毛の買取・販売の専門店です。
髪の毛のリサイクルをコンセプトに運営しており、美容室や自宅でカットした不要な髪の毛を買取ってくれるお店です。
店舗は山口県のみですが、遠方であっても郵送にて買取してくれます。tamtamは豊富な実績からメディアへの掲載実績もあるほど知名度は高いです。
通常、断られるような20cm未満の髪の毛も買取可能です。
Hair Buy Bye
Hair Buy Byeは、店舗を持たないWEBに特化した髪の毛買取の専門店です。
売却する髪の毛を事前にメールやLINEを使って連絡すると、仮査定の価格を提示されます。この価格に納得なら郵送して買取終了と、手軽に売却できることが魅力のお店です。
PONY TAIL
PONY TAILは30㎝~髪の毛の買取りをしているサイトです。
カット前に問い合わせすると、より高く買い取れるようにアドバイスしてくれるので、髪の毛の買取を考えている方は一度問い合わせてみるとどうでしょう。
ネットオークション
業者を介するのではなく、ネットオークションなどの個人間で売買する方法もあります。
この方法は、業者では買い取ってもらえなかった髪の毛を売りたい、業者の査定価格より高く売りたいといったときに便利です。
しかし、ネットオークションなどの個人間の取り引きは、すべて自己責任で行わなければなりません。
価格の交渉や金銭のやりとりにおいて、トラブルが起こる可能性もあります。また、出品しても必ず売れるわけではないことにも注意しましょう。
自分の髪の毛を売るときに注意すべきことは?
では、自分の髪の毛を売却したいと考えたときに、注意すべき点をなにがあるでしょう。
売却する直前に切るようにする
髪の毛は切ると栄養が行きわたらなくなり、少しずつ劣化していきます。
髪の毛を買い取ってもらえる基準を「切ってから1ヶ月以内」としている業者は多いようですので、できるだけ売る直前に切るようにしましょう。
長さに注意する
買い取られた髪の毛は加工して、ウィッグやエクステ、人形の髪の毛などとして使われるため、まとまった長さが必要です。
業者によっても違いますが、売るためには最低でも30センチ以上の長さが必要となると考えておきましょう。
白髪は売れない
売りたい髪の毛に白髪が交じっている場合には、買い取ってもらえないケースもあります。
業者によっては決められた割合以上の白髪があると買い取り不可となります。
白髪を染めても、染色剤でダメージを受けてしまうため、やはり買い取ってもらえないケースがあります。
ヘアドネーションは大変
髪を綺麗に伸ばすのはとても大変。単純に洗ったり乾かすのに何倍も時間と労力がいるし、ヘアドネーションの為なら綺麗に保つ為に乾かすのにも気を使うと思う。 早く乾かしたくてドライヤーを髪の近くで使うとすぐ傷むし… 何年間も他人の為に、毎日この努力を続けられる事は素晴らしい。ヘアドネーションをしている人を尊敬します。
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